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まむしのすみか03:妻とぬるいコーヒー(3/3)

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まむしのすみか03:妻とぬるいコーヒー(3/3)


「復興」という心の淀み

「ご無沙汰しています」と深々とご挨拶をしました。すると思いの外、

「おー久しぶり」

と、あっけらかんと挨拶を返してきたのです。ものはついでだ、と思い2017年の事件についてさらりと話題を振ってみました。彼も一人で大変な事後処理を行っていて、相当思いを溜め込んでいたのかもしれません。ある程度事情のわかる僕に懇々とことのあらましを説明してくれたのです。彼が語ってくれたのは僕が知りたくてずっとモヤモヤしていた情報の全てでした。

話を聞いた後、僕は心に爽快さを感じました。2013年に北海道に移住してからずっと、心の隅でひっかかっていて昇華できなかった「故郷の復興」という想いが、濁った道路の雪解け水のようにスーッと流れていったのです。今回地元に帰ってきたのは、彼に会うためだったんじゃないかとさえ感じました。あまりの衝撃で、夫婦喧嘩のことなんてスポーンとどこかへいってしまったかのよう。

けれど、一つの心の淀みが解消されると、不思議と夫婦喧嘩の本当の根本原因が見えてきたような気がしたのです。それは、今回昇華できた僕の「復興」への満たされない想い。自分自身でも気づくことのなかった無意識下のわずかな淀みがすれ違いを生み、それが積み重なって表面化し、離婚に発展しかけた年末の夫婦喧嘩につながったのでした。

それに気づいた時には飲みかけのコーヒーはすっかり冷めてしまい、胃にまで清涼感が伝わるような気持ちのいいぬるさの不味いコーヒーになっていました。

 

ぬるくなったコーヒーの温め直し方

先日、僕は畳の絵本コーナーで絵本と紙芝居をせがむ娘にいくつかのお話を読んでいました。騒がしい園内で、目の前の子どもたちの耳に届くように読むためには声を張らなくてはいけません。何作か読んでいるうちに僕の喉はカラカラになってきて、

「コーヒーもらってくるからちょっと待ってて」

と中座し、二階へ。戻ってくるとそこには娘の姿はなく、絵本の前でちょこんと待っていたのは1歳半の息子だけ。彼はとても敏感でした。年末、我が家がファイトクラブと化していた頃は、

「パパのところへおいで」

と言っても、首を振るか、それとも

「パパ、ない!」

と振られるか。ママ派閥の彼はずっと慈にべったり。彼は彼なりに空気を察し、母を守ろうとしていたのかなと考えていました。もちろん、その態度に僕はとっても寂しかったのですが。今やそんな彼が僕を待っていてくれ、しかも自ら膝の上に座って本を所望してくるとは・・・!僕は嬉しくなり、

「待ってたのか?じゃあ、むー(息子)のために読むか」

と抱っこしながら読み聞かせました。一冊読み切る頃にはコーヒーもだいぶぬるくなっていましたが、彼はもっと読んでと言わんばかりの態度だったので、新しい本を取りに席を立ちました。息子の好きなノンタンの本を持って戻ると、不用意に置いたマグカップに口をつけていたではありませんか!

「あーー!それはコーヒー!」

一瞬慌てましたが、飲んでしまったものは仕方ない。初めてのコーヒーにさぞかし苦そうないい表情をしているのではないか、カメラを起動し、期待に胸を膨らませて彼の顔を覗いてみると、けろっとした顔でさらに飲もうとしていました。さすがに二口目は止めました。けれども、そこでハッとしたのです。

「ぬるいコーヒーでも不味い以外の反応があるものだ」と。ぬるくなってしまったら、そのコーヒーはもう飲めないのでしょうか?それとも不味くても我慢して飲めばいいのでしょうか?僕は、もう一度二階へ行きました。そしてコーヒーチケットを手に取り、熱いコーヒーを継ぎ足しました。淹れたてのよりは熱くないかもしれない。でもぬるいままのコーヒーよりも美味しい。

一度ぬるくなってしまった夫婦関係をまた一気に熱くすることはできないけれど、温めなおすことはできるんじゃないかと思います。継ぎ足してもいいし、電子レンジでチンでもいい。ポカポカする今の自分たちにちょうどいい温度に調節していきたいなと思っています。はい、温めなおしは現在進行形でございます。

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